Slackは9月6日、新たな機能をいくつか発表しました。
セールス向けの「Slack Sales Elevate」、他SaaS等との連携する「Workflow Builder」、対話型AI「Slack AI」、タスク管理「Slack lists」です。
この記事では、多くの人に役立ちそうな「Slack AI」と「Slack lists」を取り上げます。
Slack AIとは
Slack AIは、Slackにネイティブに組み込まれた新しい生成型AI(人工知能)機能です。
そもそも今年5月に、「Slack GPT」として生成AIをSlackに搭載するビジョンを共有していました。
しかし、当時とは少し違った形の機能になったようです。いわゆるChatGPTのようなものを内蔵するわけではありませんでした。また、名前もSlack GPTではなくSlack AIになりました。(これはOpenAIの商標などの関係かもしれませんが)
Slack AIは、ChatGPTというよりも、社内情報を取得してチャットできる自社専用のBingチャットという感じです。
具体的には3つの機能が紹介されています。
①チャンネルの要約
チャンネルの未読メッセージの内容を要約してくれる機能です。
メンバーや情報が多く全て読んでいられないような状況であれば非常に役立つのではないでしょうか。
②スレッドの要約
チャンネルの要約と同様に要約する機能です。スレッドの内容を要約してくれます。
③検索をAIチャット化
入力したテキストを元にSlackのメッセージ履歴から関連した内容を取得した上で、簡潔な回答を生成してくれます。本当にBingチャットみたいですね。
自分の知らない話題が出た時にこうしてチャットすることで一瞬でキャッチアップできるので便利です。
以上のように、Slack AIはサクッと要点を把握すべき時に活用できる機能が揃っています。要約してもらったり、検索結果を元にサクッと回答を生成してもらったりが可能です。
Slack listsとは
Slack lists(日本語名はSlackリスト?)は、タスク管理機能です。上の動画のようにタスクを作成し、Owner, Status, Due Dateを記入して必要十分なタスク管理をSlack内でできるようになりました。
これにより、AsanaやNotionのような外部のタスク管理ツールを行き来せずに済むようになるかもしれません。
とくに複雑なプロジェクトでなければSlack内で完結させられそうです。
タスクに変更があれば、Slackのメッセージと同様に通知を受け取ることができます。
また、タスクごとにスレッドが用意されるのでその中でメッセージのやり取りを行うことができます。
タスク一覧の表示方法も、テーブル表示とカンバン表示の2つの方法があるようなので、見やすくなっています。
今年冬から利用可能。2024年に本格提供か
Slack AI等の新機能は今年冬から利用できるようになるようです。
Slack AIに関しては、ウェイトリストに登録しておけば早く利用できます。
この記事の著者
阿部 隼也
Abe Shunya
株式会社プッシュ 代表取締役社長・創業者。東京都出身。横浜市立大学在学中に当社を創業し、SEOなどデジタルマーケティング事業や、ChatGPT入門講座を代表とするプライムアカデミー事業を立ち上げた。技術も好きで、自らコードを書きながらサービスを開発する。
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