ChatGPT(チャットGPT)は、2022年11月にアメリカのスタートアップ企業のOpenAI社がリリースしたWebサービスで、誰でも使える無料のAIチャットサービスです。
ChatGPTの人気は急上昇し、開始1週間で100万人、2ヶ月でなんと1億人が使うようになりました。日本においてもTV番組やネットニュースで多く取り上げられ、「ChatGPTは人間の仕事を奪うのではないか」といった議論もおこなわれるほどです。
この記事では、そんなChatGPTについて
- ChatGPTとは何なのか?
- ChatGPTの何が良いのか?
- PC、スマホでの使い方
- 上手な活用方法
- 注意点
のように、これからChatGPTを検討したり利用するうえで絶対に知っておくべき重要なポイントを全て解説します。
ChatGPTとは
ChatGPT(チャットGPT)は、AIとチャットができるサービスです。
OpenAIという組織が2022年11月にリリースしたサービスで、Webサイト上でも利用できますし、スマホアプリとしても利用できます。
ChatGPTは、ユーザーと自然な会話を行うことができ、質問に答えたり、情報を提供したり、議論したりすることが出来ます。
また、ChatGPTは特定の分野に特化せず、幅広いトピックに関して知識を持っています。
そのため、たとえばプログラミングの質問から、恋愛相談、転職の相談まで乗ってくれます。
もちろん、以前にも「AIと会話ができる」というサービスはありました。
iPhoneの「Siri」やAmazonの「Alexa」のように音声で話すAIが代表的でしょう。
しかし、ChatGPTが大きく違う点は、2つあります。
まず、ChatGPTは文章で会話します。質問や依頼を入力すると、AIがチャットの形で返事をします。
さらに、SiriやAlexaとの大きな違いはその精度です。わかりやすく言えば賢さです。ChatGPTは非常に正確性の高い返事と人間のように自然な会話ができるほど精度の高いAIを搭載しているのが特徴です。
SiriやAlexaよりも遥かに賢いAIであるChatGPTと、文章で会話できるという点が非常に便利なのです。
ChatGPTの何が良いのか?
ChatGPTの何がそんなに良いのでしょうか?
1億人以上のユーザーは、なぜChatGPTを使うのでしょうか。
これは明確で「便利だから」です。「AIと話してて楽しいから」というわけではなく、便利で役に立つから多くの人に使われているのです。
そのため、主に仕事のために使われています。
たとえば、ChatGPTに文章を書かせたり、翻訳させたり、要約させたり、プログラミングさせたり。
しかも使い方は非常にカンタン。
会員登録さえすれば、あとはLINEのようにチャットで会話をするだけで活用できます。
そのため、日々の業務に今すぐにでも活用できるというのもChatGPTの大きなメリットの1つです。
・あらゆる業務に役立つ
・誰にでも使いやすい
ChatGPTの料金: 無料プランと有料プラン
ChatGPTには無料プランと有料プランがあります。
Free (無料) | Plus (有料: 月額20ドル) |
GPT-3.5だけ利用できる | GPT-3.5およびGPT-4を利用できる |
応答速度は遅い | 応答速度は速い |
追加のベータ版の機能は無い | 追加のベータ版の機能を利用できる ・Plugins ・Code Interpreter |
有料プランにすると、「応答が速くなる」「GPT-4というより精度の高いモデルが使える」という2点が主なメリットとして得られます。
ベータ版の機能については、まだ活用例が多くなく、「どのように活用できるか」がまだ定かではないので気にしなくてよいでしょう。一方で、プログラミングをする方にとってはCode Interpreterは便利かもしれません。
GPT3.5とGPT-4の違い
ChatGPTと会話する際には、「GPT-3.5」か「GPT-4」のどちらのモデルと会話をするかを選択できます。
GPT-○○とは、ChatGPTに使われているAIのモデルのことです。
GPT-○○というのはバージョンを表すものなので、GPT-3.5よりもGPT-4のほうが、より新しく精度の高いモデルです。
GPT-5というモデルも計画にあるようなので、iPhoneのように新しいバージョンが今後もリリースされていくのでしょう。
- GPT-3.5: 無料プランでも利用できる。比較的速い応答速度(特に有料プラン)
- GPT-4: 有料プランだけで利用できる。遅い応答速度(応答完了までGPT-3.5の2倍の時間がかかる)。GPT-3.5よりも格段に賢い。
ちなみに、ChatGPTを運営するOpenAIは、これらのモデルについて、GPT-3.5を「最も速く、ほとんどのタスクに適した」モデルであり、GPT-4を「最も有能で、クリエイティビティや論理的な思考を要する場合に適した」モデルだと主張しています。
ChatGPTの始め方・使い方
ChatGPTを使うには、PCでWebサイトにアクセスして使う方法と、スマホアプリを使う方法があります。どちらも機能には大きな違いはありません。
以下では、それぞれの使い方の手順を解説します。
PCでのChatGPTの始め方・使い方
PCでChatGPTを使う方法を解説します。
まずはアカウントを登録する必要があります。
始め方・登録方法
アカウント登録をするには、以下の手順をおこないます。
- https://chat.openai.com/ にアクセスする
- 「Sign up」をクリックする
- 「メールアドレスとパスワードで登録」「Googleアカウントで登録」「Microsoftアカウントで登録」「Appleアカウントで登録」のどれかを選択する
- 氏名と生年月日を入力する
- 電話番号を入力し、SMS(ショートメッセージ)での認証を完了させる
これで登録は完了です。
ChatGPTはイタズラや悪質な用途に使われてしまうことがあるので、それを懸念して登録フローが複雑になっています。
使い方
アカウント登録が完了すると、早速会話ができる画面になります。
いろいろポップアップも表示されますが、英語で閉じてしまいましょう。
実際に使っている様子を録画して動画にしました。↓
iPhoneでのChatGPTの始め方・使い方
iPhoneアプリの登録方法・使い方をご紹介します。以下をタップしてください。
始め方・登録方法
まずは登録しましょう。
- アプリをこちらからインストールして、開く
- 登録画面が表示されるので、好きな認証方法をタップする
- 氏名、生年月日を入力する
- 電話番号を入力してSMSを受け取る
これで登録は完了です。
ChatGPTは悪質な利用を防止するために、かなり複雑な登録フローになっています。
しかし、いったん登録が完了すれば使い方はカンタンです。
使い方
使い方はシンプルです。チャットするだけです。
右上の「・・・」をタップすると、新しい会話を始める(New chat)や設定(Settings)など他の操作ができます。
AndroidでのChatGPTの始め方・使い方
Androidアプリの登録方法・使い方をご紹介します。以下をタップしてください。
始め方・登録方法
まずは登録方法です。
- アプリをこちらからインストールして、開く
- 登録画面が表示されるので、好きな認証方法をタップする
- 氏名、生年月日を入力する
- 電話番号を入力してSMSを受け取る
これで登録は完了です。
ChatGPTは悪質な利用を防止するために、かなり複雑な登録フローになっています。
しかし、いったん登録が完了すれば使い方はカンタンです。
使い方
使い方はシンプル。ただチャットで会話するだけです。
ChatGPTで出来ること、具体的な活用例
ここでは、ChatGPTを使えば出来ることを具体的な例とともに紹介していきます。
ブログ記事のライティング
ブログ記事の文章のライティングを依頼できます。私も当サイトのブログ記事でよく活用しています。
文章全てをChatGPTに書かせて、それだけで良い文章になるとは言い難いですが、ライティングの最初の書き始めをChatGPTにやってもらえるだけでも十分有益なのではないでしょうか。文章を書き始めるのはとても大変な作業なので。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
あなたは一流のライターになりきって、「〇〇」についてのブログ記事を書いてください。
ブログ記事には、魅力的なタイトルと本文が必要です。
本文は、分かりやすく、読みやすく、丁寧な表現になるように心がけたうえで書いてください。
結果、このように出力してくれます。
30秒程度で、良い感じにブログ記事を書いてくれました。
あとはここに手を入れていけばそれなりのブログ記事が完成しますね。
これによりブログ記事の執筆スピードが明らかに向上するでしょう。
今回はGPT-3.5を利用しましたが、GPT-4を利用すれば更に良い文章を書いてくれるでしょう。
タイトル:AIがプログラマーの仕事を奪う可能性と未来の展望
本文:
近年、AI(人工知能)の進化が目覚ましいものとなっています。その進展は、IT産業において大きな変革をもたらしています。プログラマーの仕事にもAIの導入が進んでおり、一部の専門的な作業は効率化される一方で、「AIがプログラマーの仕事を奪う可能性」についても議論が交わされています。
まず、AIがプログラマーの仕事にどのように関わっているのかを見てみましょう。AIはプログラムの自動生成や自己学習能力を持つため、重要なタスクの一部を代替することができます。例えば、テンプレートベースのアプリケーションや簡単なWebサイトの構築、繰り返しの多いルーチン作業の自動化などが挙げられます。これらの作業は労力がかかるものの、AIによって高速かつ正確に処理されるため、プログラマーはより高度な開発作業に集中できるという利点があります。
しかしながら、AIがプログラマーの仕事を完全に奪う可能性は低いと言えます。AIはあくまでツールであり、創造性や複雑な問題解決能力は人間の領域です。特に、新しいアイディアや革新的なソリューションの発想、複雑なアルゴリズムの設計などは、AIが全く代替することは難しいでしょう。プログラマーの役割は単なるコードの記述だけではなく、ビジネス要件を理解し、ユーザーに価値を提供するソフトウェアを開発することにあります。そのため、人間のアイディアと創造性が必要不可欠なのです。
AIの進化により、プログラマーの仕事は変化することは確かですが、これは逆に新たな機会をもたらすとも言えます。AIの開発や導入にはプログラマーの専門知識が必要ですし、AIを活用したサービスや製品の需要も増加しています。また、AIが担う一部のタスクによって、プログラマーはより複雑で高付加価値なプロジェクトに取り組む余裕を得ることができるでしょう。
結論として、AIがプログラマーの仕事を奪う可能性はあるものの、完全に代替することは困難です。プログラマーはAIと共に働きながら、その専門性を活かして新たな価値を創造していくことが重要です。未来の展望としては、AIの技術を積極的に取り入れつつも、人間の創造性とアイディアを大切にし、より豊かな未来を築いていくことが期待されます。
企画のアイデア出し
企画をする際のアイデア出しにも非常に便利です。
多くのアイデアを高速で出力してくれます。とにかく多くのアイデアが欲しいときに活用できます。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
「〇〇」という商品のオフラインでのプロモーションのための良い企画のアイデアを20個考えてください。
結果、このように応答してくれます。
結論から述べると、以下は「Bluetoothスピーカー」のオフラインプロモーションのための20の良い企画アイデアです。
- プロモーションイベントの開催:公園や広場でブランドロゴが入ったBluetoothスピーカーを無料で提供するイベントを開催し、集客を促進します。
- ポップアップショップ:人気のあるショッピングエリアに一時的なポップアップショップをオープンし、Bluetoothスピーカーのデモンストレーションや販売を行います。
- 体験型展示:モールや商業施設内で、Bluetoothスピーカーを活用したインタラクティブな展示を実施し、興味を引きます。
- インフルエンサーイベント:有名なインフルエンサーを招待してイベントを開催し、Bluetoothスピーカーの魅力を宣伝してもらいます。
- 学生向けキャンペーン:大学キャンパスで学生向けに特別な割引やプロモーションを提供し、若い層に訴求します。
- 地域イベントスポンサーシップ:地元のイベントやフェスティバルにスポンサーとして参加し、ブランド知名度を向上させます。
- プレゼント付き購入キャンペーン:Bluetoothスピーカーを購入すると、別の製品やアクセサリーを無料でプレゼントするキャンペーンを実施します。
- ゲリラマーケティング:人通りの多い場所でサプライズプレゼントを配布し、ブランドの存在感を高めます。
- ラッピングバス:Bluetoothスピーカーの広告が描かれたバスを市内を走らせ、移動広告として利用します。
- ユーザーイベント:既存のBluetoothスピーカーのユーザー向けに、コンテストや交流会を開催してファンコミュニティを形成します。
- 無料体験キャンペーン:ショッピングセンターやイベント会場でBluetoothスピーカーを無料で体験できるブースを設けます。
- ユーザーテストプログラム:一部の顧客にBluetoothスピーカーを試してもらい、レビューや口コミを通じて広報します。
- 音楽イベントと連携:音楽コンサートやフェスティバルに協賛し、Bluetoothスピーカーの音質をアピールします。
- 高級感ある展示会:高級感のあるショールームや展示会を開催し、プレミアムなイメージを強調します。
- 特別デザインモデル:限定版のBluetoothスピーカーをデザインにこだわった特別仕様で販売し、コレクター向けにアプローチします。
- 環境イニシアティブ:環境に優しい材料を使用したBluetoothスピーカーを強調し、エコ意識のある消費者に訴求します。
- パートナーシップキャンペーン:他のブランドとコラボレーションし、相乗効果を生み出すプロモーションを実施します。
- フラッシュセール:限られた期間・数量でBluetoothスピーカーを割引価格で販売するフラッシュセールを実施します。
- ユーザーコンテンツコンテスト:ユーザーがBluetoothスピーカーを使ったクリエイティブなコンテンツを投稿できるコンテストを開催します。
- 認知度向上キャンペーン:広告やPRを通じてBluetoothスピーカーの利便性や魅力を広く知らせるキャンペーンを展開します。
これらのアイデアは、Bluetoothスピーカーのプロモーションに幅広く活用できるものです。具体的な実施方法や注意点はそれぞれの企画に応じてカスタマイズしてください。
翻訳
ChatGPTは翻訳もかなり得意です。日本語と英語の両方とも理解できています。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
###を使って、ChatGPTに対して分かりやすいように区切りを表現しています。OpenAI社は公式サイトで区切りには ### を使うと良いとアドバイスしています。
以下の文章を日本語に翻訳してください。
###
〇〇
今回は、Japan News の日本の大学ランキングについての記事の一部を翻訳してもらうために内容をChatGPTに入力しました。
結果、以下のように応答してくれました。
GPTにとって、翻訳タスクは非常に得意らしく、筆者の個人的な体感としては、Google翻訳やDeepL翻訳よりも良いと思っています。GPTは日本語の理解度が非常に高いので、英語から日本語への言い換えが非常に上手です。GoogleやDeepLは日本語力が低いです。
日本の大学、世界ランキングで苦戦中
2023年の世界大学ランキングでは、日本の大学は上位100位に2校しかランクインしていません。
2013年に、日本政府は「次の10年以内に少なくとも100位以内に10校の大学を持つ」という数値目標を設定しましたが、英国のタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)誌によれば、その結果、東京大学と京都大学の2校だけが上位100位にランクされました。東京大学は39位、京都大学は68位でした。
文章の要約
文章の要約は、人間が非常に苦手とするものの、需要は高いタスクの1つですよね。
とても頭を使う作業のひとつです。
これもChatGPTはサクッとやってのけます。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
このプロンプトのポイントとしては、「3行のリスト」としている点です。3行と明確に指定するとChatGPTは出力しやすくなりますし、「リスト」とすればリスト形式のデザインで表示してくれます。
以下の文章を3行のリストで要約してください。
###
〇〇
今回は、AI人材の求人についてのニュースの記事を要約してもらいます。
結果、以下のように応答してくれました。
- ネットフリックスがAI人材募集で年収1億2800万円の提示
- ハリウッドの俳優らが待遇改善を求めてストライキ中
- 米ディズニーもAI人材に最大37万ドルの年収提示
文章のレビュー・添削
自分が書いた文章のレビュー・添削もおこなってくれます。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
以下の文章は私が書きました。文章を添削して、そのあとに改善点を教えてください。
###
〇〇
今回は、私が以前書いたブログ記事の一部を添削してもらおうと思います。
結果、以下のように応答してくれました。
ChatGPTは、まず改善した文章を教えてくれました。
そして、そのあとに改善した点をリスト形式で教えてくれました。私はブログ記事を書く仕事を5年以上やってきたので若干の自信はありましたが、まさにおっしゃる通りの指摘で、恐れ入りました。
全文は以下でご覧ください↓
以下は文章の添削版です。
Everything Appとしての「X」
Twitterは、ロゴの変更やリダイレクトにとどまらず、今後の展望についても注目されています。イーロン・マスクは「Twitterブランドと全ての鳥にさよならを告げる」だろうと述べています。
同社のCEOであるLinda Yaccarinoは、Twitterが人々の会話の方法を変えた一方で、Xはさらに進んで「音声、映像、メッセージ、支払い/銀行」を中心にした機能を備え、「アイデア、商品、サービス、チャンスのためのグローバルなマーケットプレイス」となるだろうと述べました。
つまり、Everything Appとしての成功を目指すということです。
Everything Appとは、あらゆることを1つのアプリ内で完結させるコンセプトのアプリを指します。これは「Super App」とも呼ばれます。日本ではLINEやPayPayがこれに挑戦しているように見えますが、まだまだこれからの段階といえるでしょう。
改善点:
- 文中の引用句は二重引用符「」で囲みましょう。
- 「Everything App」と「Super App」は特定の用語なので、これらを引用符または斜体で強調して示すと良いです。
- “X”や「音声、映像、メッセージ、支払い/銀行」などの用語が何を指しているのかがわからないので、具体的な内容に置き換えると良いでしょう。
- 1つのアプリで全ての機能を完結させるコンセプトをもう少し説明すると、読み手が理解しやすくなります。具体的な事例や利点を挙げると良いでしょう。
- 最後の文章で「これから」という表現が二回続いています。言い換えるか、違う表現を使うとバリエーションが増えて良いです。
改善点を考慮して、文章をより具体的かつ分かりやすく書くとより良いでしょう。
コーディング
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。JavaScriptや〇〇の部分はご自身のニーズによって置き換えてください。
以下の条件を満たすJavaScriptのコードを書いてください。
・〇〇
・〇〇
・〇〇
結果、以下のように応答してくれました。
上手にいくつかの関数を作成し、書いてくれていますね。1つの関数にしてほしいときには、そのように指示すればいいだけなのでラクですね。
以下の条件を満たすJavaScriptのコードを示します。このコードでは、指定された条件を満たす関数getRandomAlphabetString
を定義しています。
function sleep(ms) {
return new Promise(resolve => setTimeout(resolve, ms));
}
function getRandomAlphabetString() {
const alphabet = "abcdefghijklmnopqrstuvwxyz";
const randomIndex = Math.floor(Math.random() * alphabet.length);
return alphabet[randomIndex];
}
async function getRandomAlphabetStringWithDelay() {
await sleep(1000); // 1秒待つ
return getRandomAlphabetString(); // ランダムなアルファベットの文字列を返す
}
// 使用例
getRandomAlphabetStringWithDelay().then(result => {
console.log(result); // ランダムなアルファベットの文字列が表示される
});
このコードでは、getRandomAlphabetStringWithDelay
関数が1秒待ってからランダムなアルファベットの文字列を返します。getRandomAlphabetString
関数は、アルファベット文字列からランダムな文字を選択するために使用されます。sleep
関数は、指定されたミリ秒数だけ待つために使用されます。
エクセルやGoogleスプレッドシートの関数の作成
エクセルやGoogleスプレッドシートの関数もChatGPTはよく知っています。
関数は、よく忘れがちですし、いちいちGoogleで検索していくつかの記事を見て理解するのも面倒だと思います。
そんなときに、ChatGPTに聞いてしまえば簡潔に関数だけサクッと教えてくれます。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
エクセルで、〇〇するための関数はありますか?
今回は、エクセルで複数のセルに対して、データが入力されているかどうかをチェックするための関数を聞いてみました。
結果、以下のように応答してくれました。
例文として関数を書いてくれていますね。
しかも、同じことをするためにCOUNTA以外にも方法があることも教えてくれました。
はい、Excelには複数のセルにデータが入力されているかどうかをチェックするためのさまざまな関数があります。以下にいくつかの例を挙げます:
- COUNTA関数:これは指定した範囲内の空でないセルの数を数える関数です。空白や空のセルが含まれていない場合は、セルにデータが入力されていることを示します。
例:
=COUNTA(A1:C10)
- IF関数とISBLANK関数:IF関数を使用して条件を満たす場合にTRUEを返し、ISBLANK関数を使用してセルが空かどうかをチェックします。
例:
=IF(ISBLANK(A1), "データが入力されていません", "データが入力されています")
- AND関数とISBLANK関数:AND関数を使用して複数のセルが空でないことを確認します。
例:
=IF(AND(ISBLANK(A1)=FALSE, ISBLANK(B1)=FALSE, ISBLANK(C1)=FALSE), "すべてのセルにデータが入力されています", "データが入力されていないセルがあります")
これらの関数を組み合わせることで、特定の条件に応じて複数のセルにデータが入力されているかどうかをチェックすることができます。詳細な要件に応じて、これらの関数をカスタマイズすることができます。
文章の整理・整形
これは意外と知られていない使い方ですが、私がよくやる使い方でもあります。
文章やデータをうまく整形したいとき、あると思います。
たとえば、
- エクセルの表データをメールでも見やすいようにテキストとして送りたい
- 文章から良い感じで表データとして整形したい
といった感じです。両方ご紹介します。ご紹介するのはこの2つの例だけですが、柔軟にさまざまな整形をやってくれるので試してみてください。
表データをテキストでも見やすく整形する(メールやSlackに貼り付けたい)
これは、表→テキストにする整形です。
プロンプト(指示文)は下記のようにしました。ポイントは「マークダウン形式で」と指定することです。マークダウン形式は、ただのテキストの状態でも文書の構造がわかるように作られたものなので、こういう用途には良いです。
〇〇の部分はエクセルからそのままコピーしてきたものです。
以下の表データを見やすいテキストに整形してください。マークダウン形式で。
###
〇〇
結果、以下のように応答してくれました。
テキストを表データとして整形する
これは、テキスト→表に整形するものです。
プロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
以下の文章をもとに、きれいな表データを作成してください。
###
〇〇
結果、以下のように応答してくれました。
このようにきれいに表データとして表示してくれます。
さらに、これはそのままエクセルにコピー&ペーストできます↓
SNSに投稿する文章の作成
SNSに投稿する文章を考えるのも大変ですから、ChatGPTにやってもらいましょう!
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇や特徴の箇所はそれぞれご自身のニーズによって置き換えてください。
新商品〇〇を発表するツイート文章を考えて下さい。
〇〇の特徴は以下のとおりです。
・冷凍食品
・餃子
・袋を開けるだけで暖かい餃子が出来上がる
なお、TwitterはXと名称変更しましたが、ChatGPTの知識は古いのでTwitterであることを前提に「ツイート」としています。今は「ポスト」や「投稿」と呼ばれていますね。
結果、以下のように応答してくれました。
それっぽい感じの文章を考えてくれました。
あとはここに商品ページのURLなんかを挿入したりすればそこそこのツイートは出来上がりますね。
【新商品発表】
待望の新商品が登場!🎉 お待たせしました、冷凍食品〇〇のご紹介です!🥟✨
〇〇は、まさに忙しい現代人の強い味方!手間なしで本格的な餃子を楽しめるんです!😋💨
袋を開けるだけで、驚くほど簡単に暖かくて美味しい餃子が出来上がるんですよ!🔥👌
ぜひ、ご家庭でも、お仕事の合間でも、〇〇のおいしさと便利さを体感してください!🏠💼
発売まであとわずか、お楽しみに!🎁 #新商品 #冷凍食品 #餃子 #忙しい人の味方
SNSに投稿する文章の添削
今度は、SNSに投稿する予定の文章を添削してもらいます。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。〇〇の部分はご自身のものに置き換えてください。
以下の文章はTwitterに投稿する予定の文章です。あなたはSNSのプロになりきって添削してください。
###
〇〇
今回は、先ほど生成した餃子の冷凍食品の投稿文をChatGPTに与えてみました。
結果、以下のように応答してくれました。
結論「そのままでも良い」ということでした。
ただ、注意すべきポイントを教えてくれています。
今回のChatGPTの応答は非常に長かったので、詳しく見たい方は以下をご覧ください。
【新商品発表】
待望の新商品が遂に登場!🎉お待たせしました、冷凍食品〇〇のご紹介です!🥟✨
〇〇は、まさに忙しい現代人の強い味方!手間なしで本格的な餃子を楽しめるんです!😋💨
袋を開けるだけで、驚くほど簡単に暖かくて美味しい餃子が完成しますよ!🔥👌
ぜひ、ご家庭でも、お仕事の合間でも、〇〇のおいしさと便利さを体感してください!🏠💼
発売まであとわずか、お楽しみに!🎁 #新商品 #冷凍食品 #餃子 #忙しい人の味方
添削ポイント:
- 記号の使用に気をつける: 文章内の絵文字は多くなりすぎず、適度に使うことで視覚的なアピールに役立ちます。ただし、過剰に使用するとメッセージが伝わりにくくなる可能性があります。上記の文章では、絵文字の使用はバランスが取れています。
- 感嘆符の使用: 一般的に感嘆符は1つ程度で十分です。文章内で複数の感嘆符を使用すると、強調が薄れてしまいます。上記の文章では、感嘆符の使用が適切になっています。
- 句読点の挿入: 文章が長い場合、読みやすさを考慮して適切な場所に句読点を挿入することが大切です。上記の文章では、コンマや句点が適切に使われており、読みやすさが確保されています。
- キャッチフレーズの工夫: “お待たせしました” と “驚くほど簡単に” など、商品の魅力を強調するキャッチフレーズを上手く使っています。さらに、商品の特長や利点を具体的に伝えることで、ユーザーの興味を引きます。
このまま投稿しても良い文章だと思います!新商品の魅力を伝える文章として素晴らしいですね。投稿が多くのユーザーに届くことを願っています!🚀
問題やクイズの作成
教育現場や、研修などに関わっている方は問題を作ることが多いのではないでしょうか?
また、イベントを盛り上げるためのクイズを考える人もいるかもしれません。
そのような問題を作るのはChatGPTは非常に得意です。
実際のプロンプト(指示文)は下記のようにしました。固有名詞の部分はご自身の用途に置き換えてください。
以下の条件を踏まえて4択の問題を作成してください。
・日本の歴史
・織田信長について
結果、以下のように応答してくれました。
問題:織田信長の時代において、次のうちどれが彼の重要な業績や特徴として挙げられるでしょうか?
A) 太閤検地を実施し、国内の統治体制を強化した。
B) 文化人や茶人を保護し、茶の湯を奨励した。
C) 安土城を築城し、自身の居城とした。
D) 唐物の輸入を奨励し、異国文化の導入を行った。
正解:C) 安土城を築城し、自身の居城とした。
解説:織田信長は戦国時代の武将であり、日本の歴史において重要な人物の一人です。彼は戦国時代の混乱の中で台頭し、戦国大名として名を馳せました。織田信長は自身の居城を何度も移転しましたが、その中でも最も有名な城として安土城を築城しました。
安土城は、現在の滋賀県近江市にある城で、信長の政治・文化の中心地として機能しました。信長はここで豊臣秀吉とも接触を持ち、後に秀吉が天下統一を果たす基盤となりました。また、安土城には茶の湯や文化の庇護も行われ、日本の歴史において重要な文化交流の場ともなりました。
その他の選択肢についても一部は信長の業績に関連するものですが、最も特徴的で重要な業績としては「C) 安土城を築城し、自身の居城とした」という点が挙げられます。
ChatGPTで出来ないこと
ChatGPTはあらゆるユースケースにおいて活用できますが、できないこともいくつかあります。
計算は苦手
ChatGPTに計算させることはできますが、たまに間違えることがあります。
そのため、計算をする際にはChatGPTではなく、エクセルや電卓等の他のツールを使いましょう。
最新の情報は得られない
ChatGPTは2021年10月以降の情報は全く知りません。(記事執筆時(2023年8月9日)現在において)
現在のChatGPTは2021年9月までの情報を学習したAIだからです。
もちろん、今後のアップデートにより新たな情報も追加されるでしょうが、リアルタイムで常に新たな情報を学習しているわけではありませんので、注意が必要です。
絶対に正確な情報提供が出来ない
ChatGPTの応答は100%正確とは限りません。
もっとも、これはGoogle検索で出てきたWebサイトも同様ですが、100%正しい情報源として扱ってはいけないということです。
しかし、ChatGPTはそれっぽく根拠も一緒に伝えてくれるため、まるで本当かのように我々は錯覚してしまうので、注意が必要です。
正確性が重要なケース(リサーチ等)においては、ChatGPTを使わずに信頼できるソースから情報を取得しましょう。
そして、その信頼できるソースをChatGPTに与えて、議論をしたり、アイデアを出してもらったり、要約してもらうという使い方は大いにアリでしょう。
もしくは、簡易的なリサーチの用途においては論点を洗い出すのにはサクッと使えるという点で非常に便利でしょう。ただし、あくまでも正確性が求められる場合においては信用しないようにしましょう。
未来予測は出来ない
これは言うまでもないですが、ChatGPTは未来を予測できません。
ChatGPTにスポーツの結果や政治の未来などを予測させる使い方をしている人がいますが、全くのデタラメを回答してくるだけなので、無駄な行為です。
ある程度の情報を元に推測してくれてはいるでしょうが、未来の予測は誰にもできません。
作業をやらせることは出来ない
ChatGPTはあくまでAIチャットに留まっています。ChatGPTに作業をさせることは未だできません。
ただし、ChatGPT Plusという有料プランに加入すればCode Interpreterというプログラムを実行する機能を利用できます。一部の作業はこれにやらせることは出来るでしょうが、まだ限定的ですし、プログラミングの経験がないと使いこなすの難しいです。
ChatGPTの注意点【ビジネス利用なら超重要ポイント】
ChatGPTの利用方法を間違えると、情報漏洩のような重大なセキュリティインシデントになる可能性があります。
まず、弊社が提供しているChatGPT入門講座のスライドを掲載します。
まず、ChatGPTを利用するにあたっては特殊なセキュリティ対策が1つだけ必要になります。
それは、「個人情報もしくは機密情報は絶対に入力してはならない」ということです。
AIサービスというのは入力された情報を学習に使います。ChatGPTも同様です。
入力した情報が学習されるということは、たとえば誰かの電話番号を入力してしまうと、それをAIが学習して記憶してしまうのです。
さらに具体的な例で説明します。
あなたが「山田太郎の電話番号は00-0000-0000」と入力したとします。
その後、Bさんという別のユーザーが「山田太郎の電話番号は?」と質問すると、「00-0000-0000」と回答が返ってきてしまう可能性があります。(=個人情報の漏洩)
これは大問題ですよね。全く関係のないはずの第三者がその人の個人情報を自由に取得できてしまうわけですから。
これは、個人情報に限らず会社の機密情報にも当てはまります。十分に注意して利用してください。
このように、ChatGPTを使う時には「顧客データ、従業員データ等の個人情報、そして社内の機密情報は絶対に入力しない」ようにしなくてはいけません。
これだけを守れば、あとは便利なツールとしてたくさん活用していきましょう。
参考として、サムスンのインシデント例の記事を貼っておきますので、ぜひご覧ください。サムスンは、社員が機密情報であるソースコードをChatGPTに入力してしまい、問題となり、結果として全社員のChatGPT利用を禁止しました。
参考: サムスン、ChatGPTの社内使用禁止 機密コードの流出受け
一方で、ChatGPTはこの問題に対処するオプションや、そのためのプランをつくる予定があります。そのため、いずれは解決するであろう問題ではありますが、今はまだしっかりと対策をする必要があります。
参考: ChatGPTに学習させない方法
参考: ChatGPTが会話履歴オフ・学習無効の設定を追加。法人向けChatGPT Businessプランも準備中
ChatGPT FAQ ~よくある質問に答えてみました~
ChatGPTの運営会社OpenAIとは?
OpenAIは、2つの組織形態を持っています。非営利団体と株式会社です。
公式には主体は非営利ということにはなっているはずですが、Microsoftによる数千億円の投資は株式会社としてのOpenAIに出資として提供されていますので、どちらが主体なのかは不明です。
OpenAIの理念は有益なAIを作って人類に貢献することという感じですので、あくまで利益目的ではないですよというポーズは一応とっていますね。
ChatGPTとMicrosoftの関係は?
MicrosoftはOpenAIの最大株主と言われています。半数に近い株式を保有しているようです。
MicrosoftのOpenAIとの関係は深く、Microsoftが運営しているクラウドプラットフォームのAzure(アジュール)においてOpenAIのモデルを利用できるようになっており、多くの企業が利用しています。
また、以前よりパートナーであったそうで、ChatGPTにも貢献しているようです。
GPTとは?
GPTは「Generative Pre-training Transformer」の略で、自然言語処理(NLP)のタスクをこなすためのAIモデルです。
GPTは大量のテキストデータから学習し、自然な文章を生成する能力があります。
GPT-5はいつ出るの?
残念ながら、GPT-5のリリース日はまだ公には発表されていません。
OpenAIは、GPT-5の開発に2023年8月9日現在、着手していません。さらに、OpenAIは新たなモデルをリリースする前に、その使用が倫理的で安全であることを確認するための慎重なプロセスを経ています。
そのため、GPT-5のリリースはかなり後(1年後〜)になると言えるでしょう。
ChatGPTの仕組みは?
ChatGPTは、GPTモデルの一部です。人間が書いた数百億単語のテキストから学習し、それを元に新たなテキストを生成します。
入力されたテキストに対する適切な応答を予測するようにトレーニングがされています。
文字数制限はある?
はい、ChatGPTには入力と出力の文字数制限が存在します。
具体的な制限は時期によって変わりますが、1万字以上の文字は受け付けてくれません。最大でも3,000文字程度と見ておくと良いでしょう。
商用利用できる?
はい、できます。
出力された文章を商用利用することは全く問題ありません。
著作権に問題はない?
基本的に問題ありません。
ChatGPTが生成するテキストは一般に新規のものと言って良いでしょう。それ自体は特定の著作権を侵害するものではありません。
しかし、特定の著作物をプロンプトとして与えたり、それをそのまま出力させようとすることは気をつけるべきです。さらにそれをそのままどこかに公開するということは明らかな著作権侵害につながります。
ChatGPTの読み方は?
ChatGPTの読み方は、「チャット ジーピーティー」です。
この記事の著者
阿部 隼也
Abe Shunya
株式会社プッシュ 代表取締役社長・創業者。東京都出身。横浜市立大学在学中に当社を創業し、SEOなどデジタルマーケティング事業や、ChatGPT入門講座を代表とするプライムアカデミー事業を立ち上げた。技術も好きで、自らコードを書きながらサービスを開発する。
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