自社のメールを送るとGmailユーザーにこんなメッセージが表示されてしまう問題が発生しました。↓↓
この内容は、当社がGoogle Workspaceに加入しているからで、他の通常ユーザーには少し異なるメッセージが表示されます。多くの場合、以下の文言が表示されます。
このメールにはご注意ください Gmail では、このメールが本当に example. com から送信されたものであることを確認できませんでした。メールに含まれるリンクのクリックや添付ファイルのダウンロード、または返信に個人情報を記載することは避けてください。
※「example .com」の部分はあなたが利用しているメールアドレス。
【目次】
- このメッセージが表示される原因
- 解決策はDNSレコードの追加
- SPFレコードの書き方の基本
- 様々な記述方法
- IPアドレスで指定するパターン:
- IPアドレスではなく、ホスト名(ドメイン名)で指定するパターン:
- 複数のアドレスを指定したい場合:
- SPFレコード設定が正しいかチェックする方法
このメッセージが表示される原因
これは送信者を認証できていない場合に表示されます。
具体的には、送信者が本当にそのメールアドレスの保有者かどうか確かめられない場合に表示されます。
たとえば、メールアドレスには「example.com」を利用しているにも関わらず、実際の送信元アドレスは「server.com」のようなサーバーのアドレスになってしまっている場合に多く起きます。
たとえば弊社の場合では、push.co.jp からメール送信しているのに、実際には0123.xserver.ne.jpというレンタルサーバーのアドレスが送信元になっていました。
別サーバーからメールが送信されること自体には問題はありませんが、その場合には追加で別の設定をしておかなければGmailの警告メッセージが表示されてしまう可能性があります。
その設定方法を紹介します。
解決策はDNSレコードの追加
DNSレコードとして「SPFレコード」というのを追加する必要があります。
サーバーやドメイン管理画面での設定が必要になります。制作会社に依頼している場合には、そちらに依頼することになります。
多くの場合、書き方が指定されています。以下の内容を見なくても良い可能性が高いです(初心者には難しいです)。
書き方はご利用のサーバーやドメインレジストラ、またはメール配信ツールによって異なります。
「SPFレコード OOサーバー」「SPFレコード XXドメイン」のように、あなたが利用しているサービス名でGoogle検索をしてみてください。
SPFレコードの書き方の基本
SPFレコードの基本の書き方としては、次のように書きます。
たとえば、ドメイン「example.co.jp」において、送信元IPアドレス「123.456.78.9」から送信されたメールを認証させたいときは、次のようなSPFレコードを追記します。
v=spf1 +ip4:123.456.78.9 –all
このSPFレコードを新たなDNSレコード追加によって実現します。それはサーバーかもしれないですし、ドメインレジストラかもしれません。管理方法によって異なります。
この記述を、利用したいメールアドレスのドメインのDNSレコードに追加してください。
様々な記述方法
IPアドレスで指定するパターン:
v=spf1 +ip4:123.456.78.9 –all
IPアドレス(v4)を指定するには、+ip4: と記述します。
※ 送信元のサーバーのIPアドレスが123.456.78.9の場合。この部分はご自身のものを記述してください。サーバー・メールサーバーのアドレスを指定するはずです。
IPアドレスではなく、ホスト名(ドメイン名)で指定するパターン:
v=spf1 a:0123.xserver.ne.jp -all
v=spf1 include:0123.xserver.ne.jp -all
ホスト名・ドメイン名で指定するには、a: や include: と記述してからその後ろにホスト名を記述します。
※ 送信元のサーバーのアドレスが0123.xserver.ne.jpの場合。この部分はご自身のものを記述してください。
複数のアドレスを指定したい場合:
v=spf1 include:0123.xserver.ne.jp include:4567.xserver.ne.jp -all
複数アドレスを指定したい場合にはスペースで区切って記述するだけです。複数レコードを作成するのではなく、このように1つのレコード(行)に記述します。
SPFレコード設定が正しいかチェックする方法
SPFレコードが正しく設定されているか確認するためには、次に紹介するような無料ツールを使う方法をオススメします。
・EASY DMARC SPF Record Check
https://easydmarc.com/tools/spf-lookup
・MAIL HARDENER SPF Validator
https://www.mailhardener.com/tools/spf-validator
どちらのサイトも入力欄に送信元ドメインを入力し、クリックすると結果がわかります。